精密採点DX-Gの「リズム」について説明します




「リズム」は「タメ」と「走り」しかありません
要はどちらでもなく真ん中(ジャスト)になればほぼ高得点が取れます
ほぼと言ったのはバーが真ん中にあっても88点の時があったからです




歌の上手なプロの歌手が精密採点をするとほぼ全員が「タメ」になります
これは歌を上手に聴かせるには「遅らせて」歌うのが必須だからです
普通に歌って「遅れてしまう」のではなく意図的に「遅らせて」歌うのです
上手な人は「走る」事はほぼありません
逆に言うと「走る」歌い方は上手に聴こえないのです

プロでなくても普通に歌って「タメ」が出てしまう人も多いと思います
しかし「タメ」を直すのは至難の業です
ヘタをしたら実際の歌唱にも影響が出るかも知れません
というかカラオケの採点のためにわざわざ直す必要はありませんw

そこで簡単に「走る」方法をお教えしましょう
精密採点では「タメ」と「走り」のバランスで採点されるので
そのバランスさえ上手く取れば真ん中に収まります
ジャストで歌うのではなく「タメ」と「走り」の帳尻を合わせるのです



リズムチャラの法則
即興意図的アウフタクト唱法


この頃めっきり聞かなくなりましたが
昔のミュージシャンの中では普通に使っていた「アウフタクト」
略して「アフタク」
シンコペーションの一種と考えてください
これを即興で意図的にかけてしまおうという話です
楽師が使う専門用語では「食う」と言います
語源は下記譜面のAの最初のラの音をBのように食いつくからだと思います

譜面で説明しておきましょう
今回は「雨の御堂筋」という曲を題材にしました(キーは見やすいようにAmにしました)

Aは欧陽菲菲の歌っている原曲の譜割りです
Bが「走り」のための裏技唱法です
8分音符を前の小節からしゃくり気味に「食って」歌います
音程バーで説明すると
の位置で「食い」ます
使いすぎると逆に「走り」になるので何度か歌ってバランスを取ってみてください






実際に歌ってみたので比較して聴いて下さい
比べやすくするために歌詞ではなく「ラララ」で歌っています
最初はAの原曲の譜割りで歌い、歌詞で言うと「本町あたり」からBで歌っています
違いを聴き比べてみてください








 リズムは「タメ」と「走り」のバランスさえ取れば比較的簡単に99点が取れます
 特に練習は必要がなく上手に帳尻を合わせるだけですので常に99点を狙いましょう!




注釈:「アウフタクト」を検索すると「弱起」と表記されます
   「食う」歌い方とは違う意味に使われる事も多いです
    ここでは音楽業界の特殊な表現だと思ってください