悲しい習慣（くせ） 宵闇せつなく　染まる唇… 鏡に映る　裏窓は ネオンがにじむ　おんなの棲処（すみか） ひとり出掛けに　合鍵を いつもの場所へ　わかるよう 悲しいその習慣（くせ）　あなたのせいよ　 あなたのせいよ　 夜更けの階段　急ぐ靴音… フロアの先に　ひとすじの 小部屋に灯る　いのちの明り ひとりぼっちが　寂しくて もしやのために　点けたまま 悲しいその習慣（くせ）　あなたのせいよ　 あなたのせいよ　 夜毎（よごと）の面影（まぼろし）　探る温もり… 灯影（ほかげ）がゆれる　錯覚（いたずら）に チャイムを鳴らす　人差し指も ひとり芝居と　知りながら お酒がさせる　わるいくせ 悲しいその習慣（くせ）　あなたのせいよ　 あなたのせいよ