ビブラート&ロングトーン(略:ビブ&ロング)(更なる略:VL)


「精密採点DX-G」のリザルト画面では5点満点のバーで0.5点単位で表示されます
下図は「V=4、L=5」です



それが 「精密集計DX-G」ではそれぞれ2倍され10点満点で表示され
それに何らかの計算がされて100点満点での採点となります(上図では98点)

VLで100点を出すためには「V=
10、L=10」は必至ですが満点が出るのは稀です
「V=10、L=10」の場合は99点だと思った方が無難です

「V+L」の数値により下記の範囲の点数になります



「V+L=8.0」の時は93〜94点が多いのですが
「V+L=8.5」になると概ね96点以上出ます
この差は大きいのでひとつの目安にしてください


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以前から何度も言ってますが
ロングをかける場所は曲中一個所で良いです
1秒で良いと言ってるサイトが多いですが1秒では満点は難しいです
一個所で確実に満点を取るために2秒以上はかけておきたいですね
ロングは綺麗に一個所にかけたらその後はいりません
無駄に入れると減点されます


音程バーの中の青い星上下にふらつかず中央に居続けるように
ロング発声するとその一個所だけで満点が入ります
この青い星の詳しい説明は「音程」の事項で確認してください


ロングの青い星参考動画:禁じられた恋 / 森山良子




計測したところこの曲でのロングトーンは4秒を超えてましたw
歌う前に長さを計測しておくと便利です

Web ストップウォッチ






以下は精密採点では間違っている(可能性のある)歌唱方法です

@バーの長さだけ声を伸ばす
 安定性の減点材料になり全く無駄な行為です
 ビブ、ロングをかけないバーは区切りで歌いましょう
 なおビブの得意な人はこの限りではありません(後述)

Aバーが終わったので発声終了
 ビブ、ロングの場合バーが消えた後も有効になる場合があります
 曲中一個所だけ伸ばしてみましょう
 なおバーの長さが2秒以上ある場合はこの限りではありません


Bロングの後にビブを入れる
 上手な歌い方の定番ですがロング認定がされない場合があります
 ロングが満点でない場合は見直すべきです






歌が下手と悩んでる人でもロングだけは誰でも満点が取れます
誰でも取れる項目なので満点を取らないともったいないです
個所のロングの評価を判断したい場合は1コーラスで演奏中止をして確認してください
コーラスの一個所だけでロングが満点ならその後は入れる必要はありません
コーラス終了時でロングが満点でも2コーラス以降で下手なロングを入れると減点されます

「ロング」の他「ビブ」「抑揚」「リズム」などの判断のためにも
コーラスだけ歌ってデータ分析することは効果的です




もし1コーラスで長さが足りない場合は2コーラス以降でそれを補う事になりますが
その時は1コーラスと同じ場所でかけるのが理想です
通常は各コーラスのラスト部分でしょうか
同じ音程、同じ長さをかける事で「同じロングトーン」と認定させるためです
複数の場所で違うタイプのロングをかけると減点されます
裏技としては歌詞を無視して同じ母音で歌う手があります(ロング向きの母音はア〜です)

1コーラスでロングタイムが足りなかった場合はロングの上手さ次第ですが概ね3〜4点です
2コーラス目で再度かけたロングの出来で結果の点数が変わります
星は音程バーに付属して出現する青い星をイメージしています






ロングのつもりで伸ばしていると意図していないのにビブマークが付く時があります
これは失敗ロングですのですぐに発声をやめましょう
当然ロングは認定されず下手なビブと感知されて減点されていると思われます
2コーラスの同じ場所でリベンジするか、いっそ演奏中止にして次回にかけましょう



コーラスの一個所だけで十分な長さ(2秒以上)あるにも関わらず満点を取れない人は
ロングの発声が悪いか息が足りずに音程がふらついていると思われます
その場合2コーラス以降に取り戻そうとしても逆効果で更に減点される可能性もあります
ブレスをしっかりして口を大きく開けて歌うと良いでしょう
ブレスが間に合わない場合はロング直前の1音を犠牲にしてでもしっかり息を吸う事です
1音くらい捨ててもロングの点数を上げた方が断然高得点に結びつきます






一個所のロングが2秒以上綺麗に決まったはずなのに終了したら点数が低かった場合は
間違いなく他の箇所でロングと判定されているバーがあると思われます

二つの原因が考えられます
@ 気付かないうちに1秒程伸ばしてしまったバーがあった場合
A ビブをかけたつもりがかからずロングと判定された場合


@は普段から区切りを心がけて歌っていけばそのうち慣れてくると思います
歌があまり上手でない人に多いのですが全般に音を伸ばし過ぎの傾向にあります
曲の最後ならまだわかりますが小節の終り毎にこれでもかと伸ばしてる人は気を付けましょう
決して上手に聴こえませんしカラオケの採点でも減点されます

知らず知らずのうちに伸ばしている人もいるでしょうからたまには録音したり
仲間や身内に聴いてもらったりして確認してみて下さい


Aはビブの苦手な人は区切り唱法に徹します
また箇所を決めてロングより先にビブをかける方法もあります(後述)



1コーラスで2秒以上のロング候補バーがある場合はそこだけで満点を取れるよう頑張りましょう

「禁じられた恋」という曲で検証しましたので参考にしてみてください
最初はロングのみ、2回目はロングを2秒かけた後にビブをかけてみました
公正を期すため曲の最初からご覧いただきます
また気付かないうちにロングがかからないように区切り唱法で歌っています



結果を見れば一目瞭然ですがロングとビブを同じバーで使わない方が良いですね
多分ですが一つのバーの中でビブをかけるとそれが優先されるのかも知れません


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ビブは一か所でも深めかつ長めに綺麗にかければ概ね4点程度の評価はもらえます(1秒未満は0点)
ビブは回数ではなく上手さ(完成度)で大きく加点されます
なので何個所も入れなくて良いのですが「安定性」の採点での影響があります
「安定性」は基本的に減点仕様なのでしゃくりやこぶしのかけないバーで採点されますが
上手なビブをかけたバーでは減点どころか加点があります
概ねビブの平均値が4以上の人はビブを進んで入れましょう
逆にビブの苦手な人は減点される可能性があるのでバーを伸ばさず区切り唱法が良いです


ビブで5点満点を出すためにはかなり「わざとらしい深いビブを長めにかける必要があります
「歌」としてはとても人には聴かせられない唱法になりますがソテカン狙いのためには必要かも知れません
ちなみに4.5点までなら通常のビブでも上手に聴かせつつ取る事は可能です


ロングの後からビブを入れる唱法は上手には聴こえますが採点では意味がありません
ロング部分をなくしてビブを長くかけましょう

ビブの長さは大きく評価されます
ロングとビブのかけるバーはキッパリ分けた方が無難です





同一バーでビブマークが2個所表示される事があります
これは @一度ビブの認定が終了した後でもう一回判定された場合と
A最初のビブタイプと違うタイプのビブが感知された場合が考えられます
どちらも減点の可能性がありますので要注意です
ビブは綺麗に長く深く一定のリズムでかけるようにしましょう
途中で苦しくなった場合、無理をしてかけ続けると不安定になり減点されます






ロングは2秒ほど一個所でかければ十分ですがビブは加点方式なので複数個所でもかけて良いです
しかし下手なビブは「安定性」で減点されますのでビブの得意な人のみ多用してください

ビブの苦手な人のために無難な方法を一つ上げておきましょう
ロング候補箇所は1コーラスと2コーラスで最低でも2個所はあるはずです
その一個所だけで2秒確保出来るのであれば1コーラス目にビブをかけてしまいましょう
そして2コーラス目にロングを確実にすれば「V+L=8.5以上」を取れると思います
しかしビブを失敗した場合は他の適当な長さのバーで取り戻すしかありませんが
ビブは全体の合計で1秒以上あれば採点されるので複数箇所でかければ大丈夫です
ただ綺麗な一定間隔でのビブが高得点につながりますので出来れば一個所ビブが理想ですね


ビブのタイプは色々ありますがどのタイプでも特に採点には影響はありません
しかし「A-1」など細かく揺れ幅が狭いタイプは不安定な揺れと見なされる場合があります
一般的に優位なタイプは「B-2「B-3」「C-2」「C-3」と言われています
いずれにしても中途半端にビブをかけない事です
オートビブのかかりやすい人は区切り唱法をして採点させないようにしましょう


「DAM★とも」参照




 まとめ....
 ・ロングは一曲中一個所2秒程度、必要があればバーの消えた後も伸ばす
 ・ロングと判定されないために他のバーは伸ばして歌わない
 ・ビブは一個所でも良いので綺麗に深く長くかける
 ・ビブの上手な人は頻繁にかける、苦手な人は区切り唱法をする
 ・1コーラスだけで演奏終了して各項目をよく確認する


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V&Lは本当に一個所で良いのでしょうか?
信じられない人もいると思い検証動画を撮りました
童謡の「ウミ」で証明しますので確認してください

コーラスまでの曲ですが2コーラスで終了しています
基本的に区切りで歌ってます

コーラスの最後部分のみロングを入れました
その場合バーが消えても伸ばし続けます

コーラスの最後でわざとらしいビブをかけました
なお1コーラス目の短いバーでオートビブがかかってしまってますが
これは影響はないと思われますので無視してください


検証動画(ウミ)




結果のデータです(精密集計DX-G参照



個所しかかけていませんがロングは満点です
ビブの数値も個所だけで4.5(採点集計:9)なら十分でしょう
これで納得していただけたでしょうか?


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ここでひとつ面白いデータをUPしておきましょう
ビブが0秒0回なのに10点満点!
しかもビブタイプが「C-3」となっている事実
これは憶測ですが音程バーのない間奏などの箇所でビブをかけているとか?
ご本人に聞いてみないと真実はわかりませんが何らかの裏技があるのでしょうか?
しかし「キラキラぼし」でしゃくり77回ってすごい回数ですよね!




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最後になりましたがビブの種類を説明しておきますね
大きく分けて3種類あります
@口や顎を動かす
A喉を震わす
B横隔膜を震わす

@は簡単に説明すると「あうあう...」と口に出してみてください
それを早くしていくと...
前川清っぽくなりませんか?w
実際の前川清のビブタイプは「C-3」です




Aはチリメンと言われているビブで精密採点では「Aタイプ」です
坂本九、宇多田ヒカル、GACKTなどが有名です




Bは理想的なビブでポップス系に多いのが「Bタイプ」
演歌系に多い大きな揺れ幅なのが「Cタイプ」です
ハウンドドッグの大友康平は「C-3」でしょうか




一般に歌の上手な人(上手に聴こえる人)がよく使う唱法で
ロングの後にビブをかけるのはほぼ全てBの横隔膜ビブです
Aのチリメンは発声と同時にビブがかかってしまっています
Aがダメだと言ってるわけではないですがカラオケの採点でも
実際歌を聴いてもBが理想のビブというのは業界の常識です

さて、ではどうやってBを取得すれば良いのでしょうか?
マジで答えます
ちょっとやそっとで取得は無理です
非常に難しいと言わざるを得ません
ただ産まれた時から持っていて歌ったらビブれたという人もいます
演歌や民謡の上手な子供達はそうなのでしょうね

また特に練習しなくても長年歌っていれば取得出来る場合もあります
実際私がそうで若い頃はチリメンでしたがいつの間にかBになりました
演歌や昔の歌謡曲などを真似をして歌うのも良いかもですね



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正攻法のビブ取得には時間がかかるため
ビブの苦手な人のために超裏技をふたつ伝授します

人前で歌うわけではなくヒトカラで高得点を出すだけなら何でも有りと
割り切って考えれる人におすすめの方法です

ビブは一曲中一個所1秒以上綺麗にかければ概ね4点程度は取れます
下手なビブを何個所もかける(かかってしまう)ので減点されるのです
そこでまずビブのかける場所を一個所決めてください
一般的には各コーラスの最後の部分が無難だと思います




まずひとつ目です
脇腹をさすって震わせるだけです

かけたい個所で発声はロングで伸ばして歌います
マイクを持っていない手で腹〜脇腹をさする?押す?叩く?
さする速さでビブタイプをBでもCでもお好みでかけれます
誰でもすぐに出来ると思いますが少し練習すれば
かなり綺麗なビブをかける事が出来ます



ふたつ目の方法です
腕を上下に振るだけです

コツは肘は動かさず腕をけっこう強めに振るという感じでしょうか
これもロング発声をしつつビブをかけたい分だけ振るだけです
腕を強く振る事で身体に振動が生まれビブになるという原理です
なおマイクを持たない手を振っても出来ます
要は身体を振動させればどんな方法でも良いのですw
色々と練習してみてください



どちらもマイクがなくても自宅で練習出来ると思います
是非お試しください!

そこまでするのはイヤという人は正攻法でビブを取得してください
しかし苦手な部分を補うために裏技を使うのは悪い事ではないと思います
マイマイク使用やマイコンなども十分裏技ですしねw

先述しましたがビブには「口・喉・横隔膜」の3種類のかけ方があります
中でも一番理想のビブが「横隔膜ビブ」です
上記の裏技はふたつとも横隔膜を揺らす事でビブを発声させています
とりあえずは意図的ではありますがその感覚を知ってもらう事によって
少なからず今後の正攻法ビブ取得のための練習になるものと思ってください


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